水先人とは、船舶の運行に関する専門家であることを証明できる資格の1つです。
多数の船が行き交う港や内海などで、船長の補佐として熟練した操船技術と高度な知識で船を安全かつ効率的に目的地へ導くことが水先人の仕事になっています。
なお、この資格は有効期限が5年と決められています。
試験は1次試験、2次試験があり、受験料は合わせて26150円となっています。
水先人の難易度は、それなりに高く、難しめになっています。
試験方法は1次試験の筆記と2次試験の口述試験に分かれています。
1次試験
航行区域が沿海区域以上で総トン数3,000トン以上の船舶に、3年以上船長として乗船した者で下記に該当しない者
1、日本国民でない者
2、禁固以上の刑に処せられ、その刑の終わらない者
3、船舶職員および小型船舶操縦者法にもとづく海技士の免許もしくは小型船舶操縦士の免許を取け消され、または船長の職務で3回以上業務停止を受けた者
2次試験
1次の合格者で、水先修業生として3カ月以上(内海水先区・関門水先区では4カ月以上)水先の業務を修習した者
水先人の資格、特に1級の資格を持っているとそれだけで船長クラスの能力を持っていることの証明になるため、便利です。
この資格は、仕事の内容から船長の仕事をしたことのある者が取得する資格であるため特殊な業務もありますが、やりがいのある仕事です。